今回は製本加工にて丁合機のメンテナンスのお話をします。製本時に乱丁・落丁は起こってはならないことですが、その作業を行う丁合機のメンテナンスは重要です。
丁合機は使用する紙質・紙くせ・インキの乾燥不良等により給紙不良や重送などが起こりやすく、作業効率の低下をまねきます。また、長期にわたり清掃などを怠ると乱丁・落丁のミスを見逃す事故も発生しています。事故を未然に防ぐためにもこれからご紹介する内容を週に一度は行ってみてはいかがでしょうか。

◆給紙部の清掃
・ゴムローラー給紙式
メーカー推奨の洗浄液をウエス等にしみこませローラーのゴム部分や二枚差し防止パッドのインキや紙粉を拭き取ります。

・エアー給紙式
アルコールをしみこませたウエスでロータのゴム部分やゲート板等のインキや紙粉を拭き取ります。

◆センサー部の清掃
・給紙ミスセンサー
刷毛等のブラシやエアスプレーで埃や紙粉を除去します。

・他のセンサー
給紙ミス同様に清掃しましょう。

◆搬送ベルト清掃
搬送ドアを開いた所にあるベルトをアルコールをしみこませたウエスで埃や紙粉を拭き取ります。

◆ゴム部分の交換
部品でゴムを使用しているものは経年劣化を起こし、ゴムが硬化しますので、点検して交換しましょう。